「山鉾町と山鉾紹介」亀岡祭の山鉾は、全部で11基。周辺地図とともに、各山鉾の歴史、懸装品をご紹介します。

翁山鉾(三宅町)

翁山鉾

能楽で祝に演じられる「式三番」に由来し、白色尉と黒色尉の面が伝わっています。「式三番」が能楽の催しの最初に演じられることから、この翁山も宝暦の末までは、巡行に際して籤取らずで先頭を巡行していました。しかし、一時途絶え、文政12年(1829年)に再興されました。

再興に際しては、いずれも西陣の大型綴錦で、前懸幕は三国志の主人公、劉備・関羽・張飛を描いた「桃園の結義」、見送幕は「鳳凰額八仙人図」を新調しています。

翁山鉾の何よりの特徴は、大きな車輪です。直径145cmの車輪をきしませて、一番長距離の巡行となります。

翁山鉾の懸装品

前懸け幕
西陣大型綴錦「三国志桃園の結義図」文政12年10月吉日(1829)平成18年修理
見送り幕
西陣大型綴錦「鳳凰額八仙人図」文政12年10月吉日(1829)平成17年修理
下水引幕
本緋沙羅地に本色羅紗及び手刺繍「雲龍の阿吽の図」平成19年復元新調
見送り幕下幕
李氏朝鮮毛綴織り「楼閣宮廷図李氏朝鮮毛綴」19世紀
天水引幕
本緋沙羅地に本色羅紗及び手刺繍「翁面(白色尉・黒色尉の面)図」平成22年復元新調
胴懸け幕
「三色赤紺緑羅紗地」平成17年復元新調
網隠
平成6年新調
鉾車
直径145cmの車輪
三国志桃園の結義図三国志桃園の結義図
鳳凰額八仙人図鳳凰額八仙人図
雲龍の阿吽の図蝶雲龍の阿吽の図
翁面(白色尉・黒色尉の面)図翁面(白色尉・黒色尉の面)図

翁山鉾データ

翁山鉾
所在地
三宅町
建造年
1829年 再興
ご神体
能楽「式三番」に由来する白色尉と黒色尉
高さ
11.082m (屋根まで5.144m)
屋根幅
2.729m
見どころ
直径145cmの大車輪

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交通アクセス

車でお越しの場合

  • 京都市堀川五条より約50分
  • 大阪市内より約90分

電車でお越しの場合

  • JR京都駅より約20分
    (JR嵯峨野線で亀岡駅下車)

バスでお越しの場合

  • 阪急桂駅より約40分
    (京阪京都交通バス亀岡駅前下車)
  • JR京都駅より約60分
    (京阪京都交通バス亀岡駅前下車)
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